キミが今『PORTAL』という神ゲーをやらなければならない理由
- 2015/12/10
- 22:40
<この記事は体験型イベント(裏)Advent Calendar2015の一環として書かれたものです。>

キミはいま3,000円を持っている。
その3,000円で色々なことができる。うまい飯が腹いっぱい食える。数日分の生活費にできる。ちょっとしたレジャーができる。CDも何枚か買える。
その中でキミはいまそのお金を「地下アンティークルームからの脱出」のチケットに変えようとしている。
そんなキミにちょっと待ってほしい。
ぼくの言うことを全部は聞く必要ないけど、ちょっと今から言うことに耳を傾けて欲しい。
いいかキミたち、
その3000円を犠牲にして謎解きイベントに参加するくらいだったらそれと同じだけの金で他にやるべきことがあるだろ?
分かるだろ???????
そう、PORTALだ。
PORTALをやったことある人はそれで結構なんだけど、PORTALをやったことのないキミは今すぐこの記事を読んでそれからすぐにPORTALをやれ。
あるいはこの記事なんか読む必要ないから今すぐPORTALをやれ。
今日はぼくがこのPORTALってゲームがいかに素晴らしいゲームなのか一から全部説明してやる。
そしてそれと同時に今のきみにPORTALをプレイしない理由が無いということも教えてやる、覚悟してろ。
ネタバレになることはあんまり書かない予定だけど、ネタバレなしでゲームを説明するのは不可能なので、ゲームの面白さを最大限損なわないように留意して書こうと思う。
なのでこのゲームを近いうちにプレイするという固い気持ちがある人はなるべく読まないほうがいいだろう。
[PORTALって何]
PORTALは、ゲームだ。
制作は「LEFT 4 DEAD」や「Half-Life」などの代表作で知られるアメリカのゲーム会社VALVE CORPORATION。
発売は2007年。つまり8年前のゲームってことになる。
ゲームジャンルは、簡単にいえば脱出型3Dパズルゲーム。
主人公であるプレイヤーキャラクターは、とある研究所の実験の被験者となって、「用意されたゴールに辿り着いて部屋から脱出できたらクリアー」というよく分からない実験に参加させられる。
ゴールに辿り着いて実験ルームから脱出すると、次の実験ルームに連れて行かれるのでまたゴールを見つけて脱出する。
これを繰り返す。
基本的にPORTALというゲームはこれだけだ。
たったこれだけの大枠の中で、とにかく新しい体験と重厚なストーリーが織りなされている。
どうだ面白そうだろ!????????????
[ポータルとポータルガン]
大枠的にはこのゲームはまさにこれだけなんだけど、もちろんここにPORTALならではの革新的要素が入ってくる。
「ポータル」と「ポータルガン」だ。
言葉で説明するのはめんどくさい。動画を見てくれ。
どうだ分かっただろう、めちゃめちゃ面白そうだよな?????
電車の中でスマホで見てるとか、速度制限とかで動画が見れないヤツもいると思うからもうちょっと説明してやる。

これがこのゲームのプレイ画面。
FPSっぽいよね。ていうかFPSなんだけど。

で、「ポータルガン」を使ってこの「ポータル」っていうのを作ることができる。すごい。
この青くてもやもやしてるのがポータル。
で、もう一回別のところに打つと今度はもう一個別のポータルができる。

するとね空間が繋がる。
空間が繋がる!!!!!
何を言ってるか分かんねーと思うがとにかくそういうことだ。空間が繋がる。
つまりこの状態で青のポータルに入るとオレンジのポータルから出てくるんだ。
すげえだろ。
未来キテるだろ。

例えばこういう風に、右の壁にポータルがあって、そして左の壁にポータルがある。
すると右の壁から左の壁に行ける!!!!!
つまりワープができる。ドラえもんの道具にこういうのあったような気がするけどよく覚えてない(誰か詳しい人教えてくれ)。
空間が繋がるので、例えばさっき空けた左右の壁のポータルを見に行くとこんな感じになる。

感じろ!!!!!!!!
これがね、すごい。
ポータルガンでポータルを作ればどんなところにでもワープできる。すごい。
近くにある壁にポータルの入り口作ってゴールの手前にポータルの出口作ればクリアー。すごい。やばい。
でもゴールの近くにポータルガンが届かない時もある。そういう時は別の方法を考えてこうたくさんワープしながらアイテムも活用したりしてゴールを目指す。すごい。超楽しい。
そうやってワープを繰り返して、ゴールを目指す。
場合によっては床から壁にワープしたり、壁から天井にワープしたりを繰り返しながら仕掛けを解き明かしていく。
すげえぞ!壁に突っ込んだと思ったら天井から落ちてくる!誰も経験したことのない摩訶不思議体験だ!
ポータルを駆使して空間を支配する、それがPORTAL。これが新体験。
さあ、実験室の謎を解け。
[PORTALのここがすごい]
このPORTALというゲーム、ここまですごいのにまだプレイしない人間がたくさんいるのが理解に苦しむ。
これだけぼくがこのゲームを勧めてもプレイしない人間はたくさんいるし、たくさん見たし、みな似たようなことを言うのでここでキミがこのゲームをプレイしない理由がないことを説明してやろう。
1.斬新すぎるゲームシステム
PORTALというゲームの核となるのは「ワープ」であり、自分であちこちにポータルを設置することでステージ内を自由自在にワープしまくれる。
この斬新すぎる新たなゲーム体験はPORTAL以前には存在しなかっただろう。
しかしそれゆえに、「難しそう」と言われることも多く、そのせいでプレイしない人がたくさんいた。
2.徹底的に調整された難易度
ただしこのゲームは全っっ然難しくないのだ。
いや難しくないというと語弊がある。実際やればけっこう難しい。そりゃパズルゲームだしね。
しかしこのゲームの素晴らしい点はこの「難易度調整」の巧みさにある。
このワープを駆使して縦横無尽にステージを駆け回るというゲームシステムは「誰も経験したこと無い」がゆえに「プレイヤー全員が同じスタートラインに立っている」と言い換えることができる。
つまりこのゲームにおいては上手いも下手もないのだよ。誰もやったこと無いんだから。
しかも幾度となくプレイテストを重ねた上で完成したひとつひとつのステージはすべてにおいて構成が巧みであり、どのプレイヤーにも「頑張ればできる」という体験を提供する。
(FPSをやれば1人殺すために20人は死ぬし、スプラトゥーンのウデマエBのぼくにだってクリアできるんだから相当なものだよ)
人それぞれゲームが得意下手は当然あるだろうが、それをものともしない圧倒的ゲーム体験。
誰がプレイしても面白い。
それがこのPORTALの素晴らしい点のひとつだ。
「難しそう」なんてセリフは言い訳にならない。誰にでもできるんだ。
3.ストーリーがすごい
また、「パズルゲームってそんなに好きじゃないんだよね。ゲームは物語がなきゃ」なんて言うヤツもいるが、このPORTALというゲームはなんと物語がある。
しかもぷよぷよのストーリーみたいな取ってつけたような物語じゃない。
はっきりと言おう。
これは感動巨編だ。
詳しく言い過ぎるとネタバレだから言えないが、ぼくはPORTALを2までプレイしてエンディングで泣いた。
エンディングに辿り着く前にすでに泣きそうだった。
謎と物語が絡み合うこの圧倒的体験、他のゲームでは味わえない。
だからこのゲームプレイするときは字幕日本語にしとけ。これ忘れたらストーリー把握できなくて最後のほうで何がなんだか分かんなくなっちゃうんだよ。
4.今すぐ遊べる
このゲームを勧めると「プレステ持ってないからできない」なんて言うヤツがいるが(ていうかぼくが昔そう言ってた)このゲームをプレイするのにプレステは必要ない。
WiiUも必要ない。
Xboxも必要ない。
パソコンさえあればいい。
ノートパソコンでもできるぞ!!!!
Macでもできるぞ!!!!!!!!!!
もうお前の逃げ場は無い!!!!!!!!!!!!!!!
今すぐ遊べるんだよ。やり方は簡単だ。
steam(http://store.steampowered.com/?l=japanese)にアクセスする
↓
アカウントを持ってない場合はアカウントを作る。アプリとかダウンロードしたりもする
↓
ストアからPORTALを買う
これだけだ!!!!
5分でできるぞ!!!!!!!
キミにPORTALをやらない理由はない!!!!!!!!!!!!!!
…………なるほどね、お金と時間がない。
あ、そうですか。
5.安い
PORTALは980円、続編のPORTAL2は1980円でsteamストアで購入可能だ。
ちなみにセットで買うと2480円になるのでちょっとお得。
買え!!!!!!!!!!!
想定プレイ時間は1が4,5時間程度。
2が7,8時間程度。
2の協力プレイモードが7,8時間程度だ。
やれ!!!!!!!!!!!!!!!
7.協力プレイが神
さっきチラッと言ったけど、PORTALには続編がある。
PORTAL2も間違いない神ゲーだし、1と2と両方合わせて超神ゲーが完成されるので買うなら両方買っとけ。間違いないから。
マジで間違いない。
で、このPORTAL2には協力プレイモードってのがある。
オンラインでフレンドと協力して2人で謎解きをするモードな。
これがとにかく面白い。
面白さ筆舌に尽くしがたくてもうこの面白さを表現する言葉がこの世に存在しない。
やれ、としか言えないんだ。
7.自分でステージが作れるし、他人が作ったステージが遊べる
完全にスーパーマリオメーカー。
面白くないわけがない。
何だこのゲーム、最高すぎるだろ。意味分かんねえ。
このゲームがこの世の究極だ。
[PORTALのここが良くない]
もちろんこんな神ゲーであるPORTALにもちょっとだけよくないところもある。
良いことばっかり紹介するのもアレだから良くないところも紹介するよ。
1.酔う
壁に向かってダッシュしたと思ったら天井から落ちたりするし、そのまま穴に落ちたと思ったら体が斜めにすっ飛んでいったりするからめまぐるしくて酔う。
これはしょうがない。2ではちょっと軽減されてるけどやっぱり酔う。
マリオカートでも酔ったことのなかったぼくが初めてゲーム酔いした。
[最後に]
ぼくはこのゲームを今年になってからプレイした。
8年前のゲームを今さらプレイしたわけだ。
しかもこれは別に超マイナーなレトロゲームというわけじゃなく、「アサシンクリード」や「スーパーマリオギャラクシー」などの大作ソフトを抑えて2007年のGDCゲーム・オブ・ザ・イヤー(ゲーム界のめっちゃ立派な賞)その他様々な賞を受賞した、界隈ではとてつもなく有名なゲームだ。
ぼくはこれを今年になって今さらプレイした。
普段ゲーム好きを名乗って一端のゲームオタクを自称しているにもかかわらずだ!
なんと恥ずかしい!!!!!
実際、こんな記事を読まなくともやってる人はとっくにこのゲームのすばらしさを知ってるわけだし、ぼくがいまこうやってPORTALを絶賛するブログを書くのも「ムーディ勝山めっちゃおもしろいからみんな見ろ!!!」って喧伝してるようなものであって(PORTAL発売当時に流行ってたお笑い芸人を調べたらムーディ勝山だった)、コイツ今さら何を言ってるんだよ…時代おくれすぎる…みたいな感じは確かに否めない。
それでも、ぼくにとってこのゲームをクリアして得た衝撃は計り知れないものだった。
だからぼくはこうやって、”まだPORTALをプレイしていない”あるいは”そもそもこのゲームを知らない”人たちに向けて、PORTALという神ゲーがこの世に存在すること、そして今すぐにこのゲームを遊べるということを強調したい。
いいか君たち、
君が手に握りしめたその3000円は、地下アンティークルームからの脱出という約束されたクソゲーを遊ぶためのものじゃない。
それを今すぐPORTALに変えろ。
最高の体験がそこにある。
ところで、この記事は体験型イベント(裏)AdventCalendar2015の記事なんだけど、去年のカレンダーが全体的にどんな感じだったか覚えてる人っている?
ぼくは去年のカレンダーがすごい好きだったんだけど、その中でも特に好きだったこの記事とこの記事をPORTALに絡めてこの記事を締めたいと思う。
謎解きイベントにおける「謎」の存在理由 - jono0819's blog
(http://jono0819.blog.fc2.com/blog-entry-3.html)
この記事を読めば、PORTALというゲームはまさにここに書かれている「クリエイテッド・謎」システムを採用したゲームであることがわかると思う。
詳しく言い過ぎるとネタバレになるけど、PORTALにおいてクリアするべきステージ(作中では「チェンバー」と呼ばれる)はすべてアパチャーサイエンス・エンリッチメントセンターの「実験」として作られたものであり、ストーリーの関係上「解くことに意味があり」、そして「解くことでストーリーが進む」という構造をとっている。
まさにクリエイテッド謎システムそのものだ!!!!!
基本的にパズル・謎解きゲームと物語というのは親和性が低いけど、リアル脱出ゲームTVや絶望観測デスゲエムなどで採用されたクリエイテッド謎システムはその親和性の低さを解消するひとつの方法としてこの記事で言及されていた。
PORTALはそれをさらに発展させ、「ポータル」というパズル・謎解き要素を見事に「物語」の中に組み込むことに成功している。
しかもこの「物語」はいま挙げた2タイトルのように単なるフレーバー的な役割ではない。
さながら1本の映画のような壮大なストーリー性をゲームに込めることに成功している。
この物語の何がすごいかまで語ってしまうと完全にネタバレになってしまうのでここではこれ以上語ることができない。
さあPORTALをやるんだ。
「リアル謎解きゲーム」は誰も幸せにならない | Sicks Sphinks Blog
(http://sickssphinks.hotcom-land.com/wordpress/?p=34)
そしてこっちの記事では「実体験と謎解きが両方ともMAXで素晴らしい最強のゲーム」という存在に言及されている。
ぼくは理解した。
それはPORTALだ。
もちろん正確に言うとPORTALで得るものは「実体験」ではないので当てはまらないけど、いまこの「実体験と謎解きが両方ともMAXで素晴らしい最強のゲーム」に最も近い存在はきっとPORTALだ。
だからこそ、全人類はもちろんのこと、その中でも特にこの記事を最も読んでいるであろうと思われる謎解きプレイヤー界隈の方々には是非このゲームをプレイして欲しい。
昔の有名ゲームを絶賛する恥ずかしい記事はこれで終わり!
あー恥ずかしかった!
ツイッターはこちら→@hanaoka_

キミはいま3,000円を持っている。
その3,000円で色々なことができる。うまい飯が腹いっぱい食える。数日分の生活費にできる。ちょっとしたレジャーができる。CDも何枚か買える。
その中でキミはいまそのお金を「地下アンティークルームからの脱出」のチケットに変えようとしている。
そんなキミにちょっと待ってほしい。
ぼくの言うことを全部は聞く必要ないけど、ちょっと今から言うことに耳を傾けて欲しい。
いいかキミたち、
その3000円を犠牲にして謎解きイベントに参加するくらいだったらそれと同じだけの金で他にやるべきことがあるだろ?
分かるだろ???????
そう、PORTALだ。
PORTALをやったことある人はそれで結構なんだけど、PORTALをやったことのないキミは今すぐこの記事を読んでそれからすぐにPORTALをやれ。
あるいはこの記事なんか読む必要ないから今すぐPORTALをやれ。
今日はぼくがこのPORTALってゲームがいかに素晴らしいゲームなのか一から全部説明してやる。
そしてそれと同時に今のきみにPORTALをプレイしない理由が無いということも教えてやる、覚悟してろ。
ネタバレになることはあんまり書かない予定だけど、ネタバレなしでゲームを説明するのは不可能なので、ゲームの面白さを最大限損なわないように留意して書こうと思う。
なのでこのゲームを近いうちにプレイするという固い気持ちがある人はなるべく読まないほうがいいだろう。
[PORTALって何]
PORTALは、ゲームだ。
制作は「LEFT 4 DEAD」や「Half-Life」などの代表作で知られるアメリカのゲーム会社VALVE CORPORATION。
発売は2007年。つまり8年前のゲームってことになる。
ゲームジャンルは、簡単にいえば脱出型3Dパズルゲーム。
主人公であるプレイヤーキャラクターは、とある研究所の実験の被験者となって、「用意されたゴールに辿り着いて部屋から脱出できたらクリアー」というよく分からない実験に参加させられる。
ゴールに辿り着いて実験ルームから脱出すると、次の実験ルームに連れて行かれるのでまたゴールを見つけて脱出する。
これを繰り返す。
基本的にPORTALというゲームはこれだけだ。
たったこれだけの大枠の中で、とにかく新しい体験と重厚なストーリーが織りなされている。
どうだ面白そうだろ!????????????
[ポータルとポータルガン]
大枠的にはこのゲームはまさにこれだけなんだけど、もちろんここにPORTALならではの革新的要素が入ってくる。
「ポータル」と「ポータルガン」だ。
言葉で説明するのはめんどくさい。動画を見てくれ。
どうだ分かっただろう、めちゃめちゃ面白そうだよな?????
電車の中でスマホで見てるとか、速度制限とかで動画が見れないヤツもいると思うからもうちょっと説明してやる。

これがこのゲームのプレイ画面。
FPSっぽいよね。ていうかFPSなんだけど。

で、「ポータルガン」を使ってこの「ポータル」っていうのを作ることができる。すごい。
この青くてもやもやしてるのがポータル。
で、もう一回別のところに打つと今度はもう一個別のポータルができる。

するとね空間が繋がる。
空間が繋がる!!!!!
何を言ってるか分かんねーと思うがとにかくそういうことだ。空間が繋がる。
つまりこの状態で青のポータルに入るとオレンジのポータルから出てくるんだ。
すげえだろ。
未来キテるだろ。

例えばこういう風に、右の壁にポータルがあって、そして左の壁にポータルがある。
すると右の壁から左の壁に行ける!!!!!
つまりワープができる。ドラえもんの道具にこういうのあったような気がするけどよく覚えてない(誰か詳しい人教えてくれ)。
空間が繋がるので、例えばさっき空けた左右の壁のポータルを見に行くとこんな感じになる。

感じろ!!!!!!!!
これがね、すごい。
ポータルガンでポータルを作ればどんなところにでもワープできる。すごい。
近くにある壁にポータルの入り口作ってゴールの手前にポータルの出口作ればクリアー。すごい。やばい。
でもゴールの近くにポータルガンが届かない時もある。そういう時は別の方法を考えてこうたくさんワープしながらアイテムも活用したりしてゴールを目指す。すごい。超楽しい。
そうやってワープを繰り返して、ゴールを目指す。
場合によっては床から壁にワープしたり、壁から天井にワープしたりを繰り返しながら仕掛けを解き明かしていく。
すげえぞ!壁に突っ込んだと思ったら天井から落ちてくる!誰も経験したことのない摩訶不思議体験だ!
ポータルを駆使して空間を支配する、それがPORTAL。これが新体験。
さあ、実験室の謎を解け。
[PORTALのここがすごい]
このPORTALというゲーム、ここまですごいのにまだプレイしない人間がたくさんいるのが理解に苦しむ。
これだけぼくがこのゲームを勧めてもプレイしない人間はたくさんいるし、たくさん見たし、みな似たようなことを言うのでここでキミがこのゲームをプレイしない理由がないことを説明してやろう。
1.斬新すぎるゲームシステム
PORTALというゲームの核となるのは「ワープ」であり、自分であちこちにポータルを設置することでステージ内を自由自在にワープしまくれる。
この斬新すぎる新たなゲーム体験はPORTAL以前には存在しなかっただろう。
しかしそれゆえに、「難しそう」と言われることも多く、そのせいでプレイしない人がたくさんいた。
2.徹底的に調整された難易度
ただしこのゲームは全っっ然難しくないのだ。
いや難しくないというと語弊がある。実際やればけっこう難しい。そりゃパズルゲームだしね。
しかしこのゲームの素晴らしい点はこの「難易度調整」の巧みさにある。
このワープを駆使して縦横無尽にステージを駆け回るというゲームシステムは「誰も経験したこと無い」がゆえに「プレイヤー全員が同じスタートラインに立っている」と言い換えることができる。
つまりこのゲームにおいては上手いも下手もないのだよ。誰もやったこと無いんだから。
しかも幾度となくプレイテストを重ねた上で完成したひとつひとつのステージはすべてにおいて構成が巧みであり、どのプレイヤーにも「頑張ればできる」という体験を提供する。
(FPSをやれば1人殺すために20人は死ぬし、スプラトゥーンのウデマエBのぼくにだってクリアできるんだから相当なものだよ)
人それぞれゲームが得意下手は当然あるだろうが、それをものともしない圧倒的ゲーム体験。
誰がプレイしても面白い。
それがこのPORTALの素晴らしい点のひとつだ。
「難しそう」なんてセリフは言い訳にならない。誰にでもできるんだ。
3.ストーリーがすごい
また、「パズルゲームってそんなに好きじゃないんだよね。ゲームは物語がなきゃ」なんて言うヤツもいるが、このPORTALというゲームはなんと物語がある。
しかもぷよぷよのストーリーみたいな取ってつけたような物語じゃない。
はっきりと言おう。
これは感動巨編だ。
詳しく言い過ぎるとネタバレだから言えないが、ぼくはPORTALを2までプレイしてエンディングで泣いた。
エンディングに辿り着く前にすでに泣きそうだった。
謎と物語が絡み合うこの圧倒的体験、他のゲームでは味わえない。
だからこのゲームプレイするときは字幕日本語にしとけ。これ忘れたらストーリー把握できなくて最後のほうで何がなんだか分かんなくなっちゃうんだよ。
4.今すぐ遊べる
このゲームを勧めると「プレステ持ってないからできない」なんて言うヤツがいるが(ていうかぼくが昔そう言ってた)このゲームをプレイするのにプレステは必要ない。
WiiUも必要ない。
Xboxも必要ない。
パソコンさえあればいい。
ノートパソコンでもできるぞ!!!!
Macでもできるぞ!!!!!!!!!!
もうお前の逃げ場は無い!!!!!!!!!!!!!!!
今すぐ遊べるんだよ。やり方は簡単だ。
steam(http://store.steampowered.com/?l=japanese)にアクセスする
↓
アカウントを持ってない場合はアカウントを作る。アプリとかダウンロードしたりもする
↓
ストアからPORTALを買う
これだけだ!!!!
5分でできるぞ!!!!!!!
キミにPORTALをやらない理由はない!!!!!!!!!!!!!!
…………なるほどね、お金と時間がない。
あ、そうですか。
5.安い
PORTALは980円、続編のPORTAL2は1980円でsteamストアで購入可能だ。
ちなみにセットで買うと2480円になるのでちょっとお得。
買え!!!!!!!!!!!
想定プレイ時間は1が4,5時間程度。
2が7,8時間程度。
2の協力プレイモードが7,8時間程度だ。
やれ!!!!!!!!!!!!!!!
7.協力プレイが神
さっきチラッと言ったけど、PORTALには続編がある。
PORTAL2も間違いない神ゲーだし、1と2と両方合わせて超神ゲーが完成されるので買うなら両方買っとけ。間違いないから。
マジで間違いない。
で、このPORTAL2には協力プレイモードってのがある。
オンラインでフレンドと協力して2人で謎解きをするモードな。
これがとにかく面白い。
面白さ筆舌に尽くしがたくてもうこの面白さを表現する言葉がこの世に存在しない。
やれ、としか言えないんだ。
7.自分でステージが作れるし、他人が作ったステージが遊べる
完全にスーパーマリオメーカー。
面白くないわけがない。
何だこのゲーム、最高すぎるだろ。意味分かんねえ。
このゲームがこの世の究極だ。
[PORTALのここが良くない]
もちろんこんな神ゲーであるPORTALにもちょっとだけよくないところもある。
良いことばっかり紹介するのもアレだから良くないところも紹介するよ。
1.酔う
壁に向かってダッシュしたと思ったら天井から落ちたりするし、そのまま穴に落ちたと思ったら体が斜めにすっ飛んでいったりするからめまぐるしくて酔う。
これはしょうがない。2ではちょっと軽減されてるけどやっぱり酔う。
マリオカートでも酔ったことのなかったぼくが初めてゲーム酔いした。
[最後に]
ぼくはこのゲームを今年になってからプレイした。
8年前のゲームを今さらプレイしたわけだ。
しかもこれは別に超マイナーなレトロゲームというわけじゃなく、「アサシンクリード」や「スーパーマリオギャラクシー」などの大作ソフトを抑えて2007年のGDCゲーム・オブ・ザ・イヤー(ゲーム界のめっちゃ立派な賞)その他様々な賞を受賞した、界隈ではとてつもなく有名なゲームだ。
ぼくはこれを今年になって今さらプレイした。
普段ゲーム好きを名乗って一端のゲームオタクを自称しているにもかかわらずだ!
なんと恥ずかしい!!!!!
実際、こんな記事を読まなくともやってる人はとっくにこのゲームのすばらしさを知ってるわけだし、ぼくがいまこうやってPORTALを絶賛するブログを書くのも「ムーディ勝山めっちゃおもしろいからみんな見ろ!!!」って喧伝してるようなものであって(PORTAL発売当時に流行ってたお笑い芸人を調べたらムーディ勝山だった)、コイツ今さら何を言ってるんだよ…時代おくれすぎる…みたいな感じは確かに否めない。
それでも、ぼくにとってこのゲームをクリアして得た衝撃は計り知れないものだった。
だからぼくはこうやって、”まだPORTALをプレイしていない”あるいは”そもそもこのゲームを知らない”人たちに向けて、PORTALという神ゲーがこの世に存在すること、そして今すぐにこのゲームを遊べるということを強調したい。
いいか君たち、
君が手に握りしめたその3000円は、地下アンティークルームからの脱出という約束されたクソゲーを遊ぶためのものじゃない。
それを今すぐPORTALに変えろ。
最高の体験がそこにある。
ところで、この記事は体験型イベント(裏)AdventCalendar2015の記事なんだけど、去年のカレンダーが全体的にどんな感じだったか覚えてる人っている?
ぼくは去年のカレンダーがすごい好きだったんだけど、その中でも特に好きだったこの記事とこの記事をPORTALに絡めてこの記事を締めたいと思う。
謎解きイベントにおける「謎」の存在理由 - jono0819's blog
(http://jono0819.blog.fc2.com/blog-entry-3.html)
この記事を読めば、PORTALというゲームはまさにここに書かれている「クリエイテッド・謎」システムを採用したゲームであることがわかると思う。
詳しく言い過ぎるとネタバレになるけど、PORTALにおいてクリアするべきステージ(作中では「チェンバー」と呼ばれる)はすべてアパチャーサイエンス・エンリッチメントセンターの「実験」として作られたものであり、ストーリーの関係上「解くことに意味があり」、そして「解くことでストーリーが進む」という構造をとっている。
まさにクリエイテッド謎システムそのものだ!!!!!
基本的にパズル・謎解きゲームと物語というのは親和性が低いけど、リアル脱出ゲームTVや絶望観測デスゲエムなどで採用されたクリエイテッド謎システムはその親和性の低さを解消するひとつの方法としてこの記事で言及されていた。
PORTALはそれをさらに発展させ、「ポータル」というパズル・謎解き要素を見事に「物語」の中に組み込むことに成功している。
しかもこの「物語」はいま挙げた2タイトルのように単なるフレーバー的な役割ではない。
さながら1本の映画のような壮大なストーリー性をゲームに込めることに成功している。
この物語の何がすごいかまで語ってしまうと完全にネタバレになってしまうのでここではこれ以上語ることができない。
さあPORTALをやるんだ。
「リアル謎解きゲーム」は誰も幸せにならない | Sicks Sphinks Blog
(http://sickssphinks.hotcom-land.com/wordpress/?p=34)
そしてこっちの記事では「実体験と謎解きが両方ともMAXで素晴らしい最強のゲーム」という存在に言及されている。
ぼくは理解した。
それはPORTALだ。
もちろん正確に言うとPORTALで得るものは「実体験」ではないので当てはまらないけど、いまこの「実体験と謎解きが両方ともMAXで素晴らしい最強のゲーム」に最も近い存在はきっとPORTALだ。
だからこそ、全人類はもちろんのこと、その中でも特にこの記事を最も読んでいるであろうと思われる謎解きプレイヤー界隈の方々には是非このゲームをプレイして欲しい。
昔の有名ゲームを絶賛する恥ずかしい記事はこれで終わり!
あー恥ずかしかった!
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